敬虔なキリスト教徒の結婚式で神輿・獅子舞・神楽舞が出てきて微妙な空気に

私はホテルで配膳の手伝いもする関係上、婚礼の様子を眺める機会があるのですが、最近は列席者に結婚の証人となってもらう人前式も増えてきました。ただし、なぜ人前式なのかという事情を深く知らず、新郎新婦様にサプライズで余興をやる場合には、注意が必要だと考えさせられる場面に出会いました。

それは新婦様のご両親が敬虔なクリスチャンで、新郎様のご両親が熱心な氏子さんだとかで、宗教的な部分でデリケートな事を考慮して、人前式に落ち着いたそうなのですが、その辺りの成り行きを新郎様のご同僚が知らず、更に新郎様が神楽保存会の一員だという事で、そのお仲間の方達によって、開宴三十分前にロビーに神輿・獅子舞・神楽舞がスタンバイすることに成りました。

この事をホテルスタッフも知らなかった為、大慌てで披露宴の会場の裏にスペースを作り、未だ式場にいらっしゃる新郎様にサプライズとは知りつつも言付けたのですが、その時点でやめるようにも言えず、不安を抱えたままの別の意味でサプライズな披露宴が始まりました。私も成り行きを見ておりましたので、一体どうなるのだろうかと思いつつも、担当のテーブルを進行させ、その時を待ちました。

そして、新婦様側の余興で友人女性のコーラスが始まり、思い出の歌をスライドに合わせての替え歌で盛り上げると、新婦様とご友人は涙を流しの感動に包まれていました。

司会の方も上手く盛り上げ、いよいよ新郎様ご同僚の登場です。新郎様のご同僚が姿を消し、大慌てで着替えると、会場裏にてスタンバイしていた神輿と獅子舞、神楽舞の鈴を手に会場に登場しました。

瞬間、会場に上がる歓声というには微妙な温度。新婦様とご友人の涙は引っ込み、新郎様のご親戚は盛り上がれど新郎様は引きつった顔、新婦様のご親戚はどう反応していいのか判らず。最終的に新郎様が、新婦様のご両親に頭を下げた所で、新婦様ご両親が笑顔で拍手を送り、なんとか場は収まりましたが、その時の私共の気分は、正に判っていてもサプライズという気分でした。

しかし、そんな私共よりもプレッシャーを感じていたであろう司会の方が、何事もなかったかのように、進行を続けておりましたのが印象的でした。

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